今後の米国の状況次第で大荒れになるかも

米国の債務上限問題に関する不確実性

キーマンはバイデン大統領とマッカーシー下院議長　　

バイデンさん: 　　　　私たちは債務上限問題の解決策を早急に見つけなければならない。時間が迫っており、支払いの債務不履行は許されない。

マッカーシーさん: 　　私はその緊急性を理解しています、ジョー。まだ多くの作業が残っていますが、今週末までに合意に達することは可能です。それほど困難ではありませんが、まだ合意には程遠い状況です。

バイデンさん: 　　私たちの国は過去に債務不履行を経験したことがなく、将来も絶対にないと確信しています。この問題をさらに深刻化させる前に解決しなければなりません。と言ってる・・・本当に解決するの？？？

市場への影響とFOMCメンバーの発言

協議が続く中、市場参加者は債務上限問題では「最後には合意する」という楽観的な見方を維持しています。しかし、時間が限られており、最悪の事態が浮かび上がってきます。

FOMCメンバーの発言

FOMCメンバー: （タカ派として知られるクリーブランド連銀総裁）金融政策は経済の長期的な成長率に直接的な影響を与えることはできませんが、物価の安定状態に経済を戻す役割を果たすことができます。それは労働市場や金融システム、経済全体の健全性にとって必要です。

FOMCメンバー: （ややタカ派的な姿勢を持つリッチモンド連銀総裁）インフレ抑制が成功裏に進んだという証拠をまだ得ていません。必要ならさらなる利上げには反対しません。

市場の反応

ホワイトハウスでの協議は合意に至るかもしれませんが、6月1日の「Xデー」まで残り2週間という時間的制約があります。このような状況では、株式や債券は売られ、金が買われると予想されますが、「リスク回避の円買い」が進むかどうかは不明です。なぜなら、債券の売却が米国の金利を引き上げ、その影響で円相場が動く可能性があるからです。

最近の市場動向は、金利上昇の期待と限定的な円の安全資産需要により、ドルが強まっています。しかし、合意が達成されれば、株式や債券は買われ、金利が低下することでドルは売られる可能性があります。

ドル/円の見通し

金融市場アナリスト: ドル/円は136.69円まで買われましたが、ここではニューヨーク時間において米国の金利がさらに上昇する一方で、東京時間では小動きながらも上値が重くなっています。日経平均株価は予想外の上昇を示しており、「アメリカからの離れた」と「独立した」兆候があります。本日は「リスクオンの円売り」は目立たない状況です。「アメリカが急激に金利を上げている一方で、日本は金融緩和を継続している」という状況です。